俺が高校3年生だった1994年、年末、「週刊少年ジャンプ3+4合併号」の発行部数が653万部を突破したというニュースがあった。
653万部。
もちろんこの発行部数は、永遠に破られることのない記録になるだろうと思う。
当時の少年ジャンプは定期購読していなかったものの、「ドラゴンボール」と「スラムダンク」という2枚看板が爆発的なヒットを記録しており、この2枚看板の持つエネルギーが653万部という脅威の数字を打ち立てた。
少年ジャンプが653万部突破!という時代。
少年チャンピオンはどうだったのかというと、まさに低迷期、暗黒の時代。
当時、少なくとも俺が通っていた千葉の県立高校で、少年チャンピオンを愛読しているのは俺一人であった。
江戸時代のキリシタン弾圧ではないが、隠れて、周囲に人がいないのを確認してから、こっそりチャンピオンを読んでいたのである。(半分本当・・・汗)
何度、「お前はチャンピオン読者ではないよな!このチャンピオンを足で踏んでみなさい!」という「踏み絵」ならぬ「踏みチャンピオン」に泣きながら応じていたのもこの頃である。(嘘)
アンネフランクのように、窓の外の落ち葉がいつすべて落ちてしまうのか気にしながら、幽閉された場所で、チャンピオンを読むしかなかったのである。(妄想)
当時、スラムダンクやドラゴンボールの人気が集中する中、一人の少年がチャンピオンに登場した。
そして、俺は、この少年に恋をしてしまった。
まさに、小林明子、フォーリンラブ。
その少年がこちら。

名前は香野院悟。
過去の火事(母親が死亡)で火傷した顔を赤いキャップで隠し、人見知りな性格のようだが、困っている仲間を見捨てられない熱血漢。
正義に生きる少年。
権力欲のない名門「香野院家」の跡取り息子。
作品名は「超香少年サトル」
1995年から約2年間チャンピオンに掲載され、単行本全10巻という秋田書店では考えられないロングセラー連載となったこの作品。

ストーリーはすべて読みきり。
困っている仲間、学校の先生などを「香り」を使って解決するというストーリー。
もし、この時代にインターネットが普及しており、今のようなブログ文化があったならば、おそらくこの漫画作品に話題は集中していただろう。
もし、古書店で見かけた際は、ぜひ、一度、立ち読みでいいと思うので、読んでみてください。
経済的余裕のある方は、買ってみてください。
すべて1話読みきりなので、どこから読んでもOK。
そして、時代を感じてください。
「ドラゴンボールやスラムダンクの時代に、この漫画が連載されていたチャンピオンって・・・」と。
悪人を決して見逃さないサトルの決め台詞がこちら。

「これにて闇を浄香せん!!」
アクメツなんか、いらないよ。
サトル一人いれば。
このサトルの決め台詞に、毎週、体が震えました。
思えば、誘惑の多かった大学1年、2年、悪い誘惑にだまされることがなかったのは、サトルのおかげかもしれません。
スラムダンクと超香少年サトル。
同じ時代を生きた漫画作品。
かたや、伝説的な作品として記録、記憶に残り、かたやブックオフの100円コーナーで不敵な笑みを浮かべる作品。
思えば、この頃から、チャンピオンはチャンピオンでした。
「涅槃姫みどろ」も、この作品の足元には及びません。
そもそも世界が違うのです。
みどろは大西祥平という「プロ漫画読み」の書いた原作があった。
いわば確信犯といえるストーリー。
ところが、「超香少年サトル」は純粋なまでの少年漫画です。
読者を楽しませたい、読者に勇気を与えたい、そんな気持ちが詰まった漫画なのです。
今、この漫画を読み返すと、ほんの10年ちょっと前に、こんな漫画が少年誌に連載されていたことに驚く。
でも感動してしまう。
少なくとも、Sinsen君や釘煮大福君は、必ず読むべきだと思う。
俺が、大学に入学した頃、リアルタイムで読んでいたチャンピオン作品なのだから。
もし、この作品について感想や思い出がある方はコメントお願いします!
(付録)
ついついコンビニで買ってしまうコミックがこちら。


植田まさし先生の4コマ漫画。
このブログでは1回も書いたことがないのだが、大好きなんですよ・・・。(笑)
とりわけ傑作はマイナーながら「きっぷくん」と「ニコニコエガ夫」あたりだろうか。
単行本は買わないのだけれど、こうしたコンビニコミックは買ってしまう。
さて、
PAN太さんの依頼で、俺の本棚をブログにて公開したいと思う。
しかし、いつになるか分からない・・・。
何せ実家に、山ほど秋田書店関連の雑誌、単行本があり、これを整理して本棚にしまうことは実質、不可能・・・。
特に高校時代のチャンピオン本誌が大量にあり、俺にとっては「宝物」「青春時代の思い出」なのだが、家族からは「粗大ごみ」とされており、いまだに「捨てろ!」「捨てない!」の応酬が家族内で、まるでパレスチナ紛争のように続いているのである。
※PAN太さんのブログは、面白すぎて、必見。
チャンピオンファンのみならず、すべての「漫画読み」はリスペクトしなくてはならない。
俺はPAN太さんの文章が大好きなのです!
- 2008/01/03(木) 16:11:25|
- 週刊少年チャンピオン
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| コメント:8
懐かしいー!!!
確か時期的には、
本気(マジ)とか、乱丸トリプルXとか、京四郎とか、ぶかつどうとか、ずびまろとか、ジャイアンツとか、ジャンジャンバリバリとか、超バージン!!とか、むじな注意報とかと同期の作品でしたっけ?
21休さんや、必殺卓球人とかはこの後じゃなかったかな…?
もう懐かしすぎて頭がヒッチャカメッチャカです…
ジャイアンツの紹介、楽しみにしてます。
実はジャイアンツの単行本のオマケ漫画まで読んでる私…
貴方の職業は何ですか?
人間だ!!!
- 2008/01/03(木) 21:54:47 |
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- アンケ大使 #-
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アンケ大使さん
むむっ!
これはかなりの秋田マニアですな(笑)
21休さんはサトルより少し前です。
この頃、小山田いく先生はむじな注意報ではなく風の宿、迷い家ステーションを連載していました。(両作品とも大好きです)
超バージン、京四郎、あ〜懐かしい!
しかし樋田先生は今何をしているのでしょうか…?
浜岡先生のアシスタントに戻ったのでしょうか…。
- 2008/01/03(木) 22:11:20 |
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- 人面犬 #-
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樋田先生は、その後ヤンチャンにて兵隊オヤジ漫画の読み切り、必殺卓球人のいとう先生は同じくヤンチャンにて女探偵モノの読み切りを発表され、行方をくらましてしまったのを覚えています。
それにしてもまさか、超香少年サトルの名を再び目にする日がくるだなんて…もはや感動です。
消えていった過去のチャンピオン漫画は、何故か延々と記憶に残り続けていますね。
岩塚卓先生のイレギュラー、デカポリス、いわくの連載作品、ぷろぶれむちゃいるど、何故か好きだった極楽バタフライ、上げればきりがありません。
マニアックな話題に、ついついマニアックな記憶が呼び戻されてしまいました。
そんな作品達を、特にマニアックとも感じずに読んでいた少年時代…思えば、確かに時代の流れに乗れていなかった…(涙)
- 2008/01/04(金) 04:07:15 |
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- アンケ大使 #-
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アンケ大使さん
樋田先生の戦士は眠らないはなかなか面白かった記憶があります。
いとう杏六先生は最近、パチンコ雑誌でパチンコ漫画を描いていましたよ。
時の流れは切ないですね。
- 2008/01/04(金) 21:17:51 |
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- 人面犬 #-
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『サトル』単行本は第3巻までしか持っていません…新古書店に行く機会があると、必ずチェックするようにしているのですが…。
実は、この頃のチャンピオンは、私のチャンピオン購読歴の「空白期」に当たります…。「一番キッツイ時期」を、私はあんまりよく知らないで来ていたのですね。チャンピオン読者として、申し訳ない話です。
そんな私に、「コレはいつか単行本コンプリートしたい」と思わせているのだから、『サトル』と言う作品はやっぱり面白いんですよねえ。
まさか、ホントに本棚画像アップしていただけるとは!「いつになるか分からない・・・」でもイイです。すごい楽しみです!
しかし、「パレスチナ紛争」とはまた強烈なw
ソレに比べれば、我が家なんか、観光地の温泉街のようなのどかさですね…。
以前からうすうす想像はしていましたが、人面犬さんの「蔵書」って…数・内容、共に半端無さそうで、なんか、見てしまったら人生観まで変えられてしまいそうな予感すらします…。
*最後の3行に驚きました…ありがとうございます
(///∇///)
ちょっと、自分のブログ読み返してみよう、と思ってしまいました…。
- 2008/01/04(金) 22:17:01 |
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- PAN太 #A8dhUkN6
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PAN太さん
コメントありがとうございます。
今のマンションはそうではないのですが、実家の私の部屋は「あなたの知らない世界」状態です。(古いな)
両親、弟からは「お前だけさ、戸籍から名前はずせないかな」と日々言われております。
弟の嫁さんが、俺の部屋を見た瞬間、「記憶を消す薬ありますか?」と言ったほどです。(半分実話)
チャンピオン本誌400冊前後、チャンピオン単行本も400冊ぐらいあります。
この蔵書が「粗大ゴミ」なのか「世界遺産」なのかは後世の歴史家に判断は任せたいと思います。
長男が来春から保育園なのですが、中学生くらいになるまでこの部屋の存在は秘密にしたいと思っています。
昔の日本人は素晴らしい格言を残しました。
知らぬが仏。
- 2008/01/04(金) 22:43:44 |
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- 人面犬 #-
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戯れに「超香少年サトル」で検索してみたところここが表示されたので、お邪魔いたします。
特にチャンピオン派というわけではないのですが、この漫画は心に残っています。考えてみれば、香りで他人を操るのは下手な暴力より恐ろしいことなのですが、健全で面白い(皮肉ではありません)漫画だったと思います。
ところで、「サトル」の中で、佐々木くんは途中から登場してレギュラーに昇格したキャラと記憶していますが、田原くんでなく彼が「一般人代表」だった場合、どんな漫画になったのでしょうね。上田先生が初めから彼を思いついていたら、充分ありえた展開と思えるだけに、今でも少し考えます。
- 2008/03/21(金) 00:39:27 |
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- 紫豆腐 #-
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紫豆腐さん
>戯れに「超香少年サトル」で検索してみたところ
はじめまして。
嬉しいです!「超香少年サトル」という言葉を記憶していただいているなんて!
この漫画、今、読み返しても面白いです。
ぜひ、チャンピオン全体の漫画を好きになっていただけたらと思います。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
- 2008/03/21(金) 10:12:24 |
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- 人面犬 #-
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