人面犬の『秋田に始まり、秋田で終わる』〜「キミイロフォーカス」から漂う昭和50年代臭が厄い

7月2日(木) 格好悪(ダサ)いけどカッコイイ!! 禁断のお笑い新果実 渡辺義彦デビュー作 『アフロボマー』 記事更新。

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人面犬

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TOP > 週刊少年チャンピオン > 「漫画家・鈴木ダイ」の過去・現在・未来

「漫画家・鈴木ダイ」の過去・現在・未来   2008.11.19

現在、『月刊少年チャンピオン』連載「ドロップ」単行本の売れ行きが絶好調の鈴木ダイ先生。

その鈴木ダイ先生の作品を初めて読んだのは、たしか大学生の頃だったと思う。

1997年、『月刊少年チャンピオン』で連載されていた「BANG!!!2」(全6巻)という作品である。

そこから始まって、1999年連載開始の「BANZAI」(全2巻)、2001年の「B.A.D」(全3巻)、原作者として参加した「ブリーチャーズ」、作画者として参加した「A-D.O.G.S」(全3巻)、そして代表作となった2004年『週刊少年チャンピオン』第39号から連載開始となった「マスターガンマスター」(全5巻)と、思えば鈴木ダイ全作品をリアルタイムで読み、また単行本もすべて買い揃えてきた。

秋田書店で一貫してオリジナル作品を発表してきた鈴木ダイ先生、残念ながらマニア評価が高い作品はあるのだが、いわゆる「ヒット作」というのは、一つもない。

単行本で重版、版が重ねられたというのも、聞いたことがない。
(このあたりは根拠がないのでブックオフ等で調査する必要がありますが)

ただ、俺は痛烈に感じているのだが、漫画家としてはプロ(当たり前だが)、そのセンスたるや非凡、アクションシーンの迫力と演出力、構成力、舞台設定の奇抜さ、アイディアなどを総合的に考えると、秋田書店の漫画家の中ではトップクラスである。

でも、悲しいかな、単行本は何冊も出してきたが、ヒット作には恵まれなかった。

ある意味、実力に伴った評価がされない、不遇な漫画家であると思う。

そこで、「ドロップ」である。

売れている、間違いなく売れている。

今月発売の少年チャンピオンコミックスの中では、「元祖!浦安鉄筋家族」を追い抜く売上を記録している。

でも、そこで複雑に感じることがある。

「ドロップ」はお笑いタレントが原作者で、キャラクターデザインは高橋ヒロシ先生。

鈴木ダイ(大)先生のポジションは「作画」である。

ただ単なる「作画」で、終わっていないのはさすがである。

鈴木ダイカラー、鈴木ダイイズムが「ドロップ」の画面には溢れている。

そして、年明け、4月ぐらいから『ヤングチャンピオン』において、高橋ヒロシ先生原作の外伝物「春道」の連載が内定しているという。

作画を担当している単行本は順調にヒット作品となっている、年明けから『ヤングチャンピオン』で同じく作画者として高橋ヒロシ先生原作のスピンオフ作品が内定している・・・これは素晴らしいことだ。

そこで、俺が感じるのは、かつてのように鈴木ダイ先生がオリジナル新作で、勝負してくれる機会はあるのだろうか?という危惧である。

おそらく下世話な指摘で恐縮だが、「ドロップ」の成功で、漫画家としては収入らしい収入を初めて手にしたように思う。
(収入らしい収入=金額の大きい収入)
(ただ、印税がどういった分配なのか謎だが)

それは、作画者としての鈴木ダイ先生の力も大きいとは思うが、「鈴木ダイ先生の作品」ではない。

あえて言えば、「秋田書店で今一番売れている高橋ヒロシヤンキーマンガ路線に乗っかっただけの作品」であると思う。

「クローズ」、「WORST」の爆発的ヒット、その延長線上に「ドロップ」があり、いわば鈴木ダイ先生は“幸福な同乗者”に過ぎない。

それが、鈴木ダイ先生の現在だろう。

では、俺が期待する、希望する、鈴木ダイ先生の未来とは、どういったものか?

単純なことである。

もう一度、完全オリジナル作品で勝負して欲しい・・・ということ。

それだけである。

有名な原作者・テレビタレントによるPR効果、著名な有力漫画家の庇護の下ではなく、一つの完全オリジナル、一人の漫画家としての精神の結晶たる新作漫画の発表。

それを今、痛切にリクエストしたい。

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