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Author:人面犬
1976年(昭和51年)生まれ 32才
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TOP > 月刊少年チャンピオン > 『月刊少年チャンピオン』について考える
『月刊少年チャンピオン』について考える 2008.11.13
発行部数の論議は別として、話題性、注目度においては他誌に引けを取らないと思う。
そんな中、まったく旧態依然とした、少なくともここ10年ぐらいは何の変化もなく化石化してしまっているのが『月刊少年チャンピオン』である。
『月刊少年チャンピオン』の発行部数については、おそらく3万部〜5万部ぐらいなのだろうか。
この『月刊少年チャンピオン』を取り巻く環境、現状について俺なりの考えをまとめてみたい。
まず何よりも、第一に確認したいことは、
『月刊少年チャンピオン』=『月刊高橋ヒロシ』
という図式である。
秋田書店ナンバーワン作家である高橋ヒロシ作品が連載されている雑誌・・・これが商業的に唯一の存在理由である。
ここでは、高橋ヒロシ作品の爆発的ヒットについては、あまりにも認知度が高いため除外し、その他の連載漫画について見ていきたい。
現在、14作品(WORST含む)が連載されている。
この中で、「これは漫画として面白い!!読むのが楽しみ!!」と言える作品は、残念ながら
「ドロップ」
「サイレント・ブラッド」
「明日のよいち!」
「卓球DASH!!」
「空手婆娑羅伝・銀二」
の5作品しかないというのが現実である。
(念のために記しますが、このあたりは個人の嗜好になります)
「賞味期限あり!!」は、4コマ少ページということもあり、入れなかった。
では、上記5作品以外について、簡単にまとめてみたい。
「アンダーライフ」・・・商業誌に掲載できるレベルの作品ではなく、絵・ネタ・勢い・感度・時代性、すべてにおいて標準に達していない問題作品。非常に無機質な作品であり、そもそも描く必要があるのか考えさせられる作品。
「もっと野球しようぜ!」・・・連載開始当初は泥臭いまでに純真な主人公、いい意味で狂いまくったデッサンに期待したが、野球の面白さに関する描写は皆無となり、主人公のスーパーサイヤ人化のみが読者の気持ちと大きくズレたまま進行してしまい、取り返しがつかなくなってしまった作品。
「プリプリ」・・・昭和50年代ぐらいの古色蒼然とした画風が安心感はあるが目新しさはない。ストーリー自体は面白い・ツマラナイではなく定石通りに進むのでストレスはないが、漫画的魅力はない。作者自身は大手移籍を匂わせる発言をブログ上でしていたが、結局次回作も秋田内定というのが悲しい作品。
「BMNジャパン」・・・絵は魅力的でキャッチーな要素は高いのだが、連載開始第1話から読んでいるが、実質的な部分は何も動いていないストーリーが致命的。キャラクターの感情劇に乏しく、格闘シーンの幅の狭さが気になる作品。高橋ヒロシ先生がバックにいることで(?)安泰していると思われる作品。
「あゆまゆ」・・・絵もかわいらしく、ストーリーにもカタルシスがある。これは俺個人は苦手だが、おそらくファンは多いだろうと思われる作品。ただチャンピオン読者以外が手にとって買うまでは行かないだろうと思われる作品。
「夢幻生徒会」・・・読みきり掲載時はネタ精度が高く、いわゆる“無言の笑い”(後から込み上げるような笑い)も多々あったが、今は残念ながら空気漫画になってしまった作品。作家良心は伝わってくるので、次回はガラッと設定を変えた作品を期待。
「らいでん」・・・学研の「学習と科学」の別冊付録(「人体の秘密」など)、進研ゼミのダイレクトメール漫画にありそうなタッチの作品。作品テーマは面白いが、少年誌でやるようなタッチではない。歴史的史実とSFの融合度合いが回によって曖昧で、連載継続は厳しいと思われる作品。
連載全14作品の内、7作品が「入れ替え必要」と思われる作品であり、そういう意味では抜本的な誌面刷新が早急に求められるだろうと思う。
とりわけ、指摘したいのが、新規読者を受け入れる間口の極端な狭さである。
せっかく、「WORST」「ドロップ」という商業的にも大成功している作品を擁し、新規読者の掘り起こしという面では大きなチャンスが到来しているにも関わらず、残念ながら、その受け手にはなりえる作品があまりにも少ないという現実がある。
言い換えるならば、もっと幅広い読者に、「簡単に読み始められて、簡単に楽しめる」ライトな作品の掲載本数を増やして欲しい。
『月刊少年チャンピオン』については、途中購読停止期間が3年ぐらいあったのだが、10年以上購読している。
もっともっと、注目され、連載漫画に関する意見が活発に交わされる環境ができてもいいと思うし、そうあるべきだろうと思っている。
チャンピオン系のサイト・ブログを巡回してみても、『月刊少年チャンピオン』連載漫画について、記事にしているところはあまり見かけない。
それが、すごく残念で仕方ない。
『月刊少年マガジン』と比較すると・・・というのはナンセンスなのだが、やはり「新規読者を引き受ける間口の狭さ」が際立つ。
今月から「サイレント・ブラッド」という作品が連載開始となり、年明けには「明日のよいち!」TBSアニメ化という快挙も決まっている。
もう後、3本ぐらい、いい作品が集まれば一連の高橋ヒロシ作品との相乗効果で、大きな経済効果が見込めるような気がしている。
また、実験的な作品、新人作家に対して寛大、大きく門戸を広げている雑誌であって欲しいと思う。
月刊という特性を活かし、40ページ前後の読み切り作品が、もっと意欲的に掲載されて然るべきだろう。
来月発売分は、新年1月号、新たな秋田書店らしい実験的・開放的な新『月刊チャンピオン』の誕生を待ちたい。
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