人面犬の『秋田に始まり、秋田で終わる』〜「キミイロフォーカス」から漂う昭和50年代臭が厄い

7月2日(木) 格好悪(ダサ)いけどカッコイイ!! 禁断のお笑い新果実 渡辺義彦デビュー作 『アフロボマー』 記事更新。

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人面犬

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TOP > 週刊少年チャンピオン > クローバー 第76話 熟女マニア

クローバー 第76話 熟女マニア   2008.10.27

やっと現れたユイの兄は両腕にトライバル、うつろな目をした大男であった。

義母に3万円くれと暴力ながらに無心するユイの兄が、こう語る。

「オヤジに飼われてる女がよ 息子のオレに意見する権利なんてねェんだよ」
「ババァは黙って オレの言うこと聞いてろ」

気持ちいいぐらいに最低な男である。

その母を守ろうとしたユイが泣きながら、ハヤトに向かって「ぶっとばしてよ!!」と叫ぶカットがある。(111ページ下段)

このカットのユイの表情・・・、今までのクローバーには見られなかった画風(タッチ)だろうと思う。

このユイというキャラクター、チャンピオンのグラビアによく登場する南明奈にそっくりなのだが、やはりチャンピオンのグラビアが元ネタなのだろうか。

それよりも気になるのが、平川先生の「女の子を描く技術」の飛躍的なレベルアップである。

週刊連載を続けながら、ストーリーを展開させながら、その「女の子」を“自分のモノ”にしていっているように感じられる。

これはスゴイ!!

ユイの初登場シーンから今までを比較すると数カ月しか実質ないのだが、その間にメキメキと「女の子を描く技術」が上達していることが手に取るように分かる。

そして、義母の財布から3万円抜き取って去るユイの兄、床に倒れ込むユイ、肩を落とす母。

ここからユイの独白が始まるのだが、そのセリフ、一つ一つが胸を打つ、色々な意味で。

「あのオヤジは アイツがイギリスから帰ってきてから 金だけ渡して 家に寄りつきもしないじゃない!!」

あの兄がいったい何故、イギリスに行っていたのだろうか?

そして、ユイの母親が、その“オヤジ”と結婚した理由とは?

“オヤジ”は今、どこで何をしているのだろうか?

そういった当然の疑問が浮かぶのだが、ここは矛を収めよう。

クローバーワールドに「論理的疑問」を真面目に持ち込むことほど恐ろしいことはないのだから。

どうせならユイの再婚相手の“オヤジ”は、芸能界で活躍する個性派俳優・・・、与党の大物代議士・・・、裏社会の首領(ドン)・・・ぐらいの設定があってもいいだろう。

有名ホテルを幾つも手がけるホテル王、実業家で資産家の“オヤジ”・・・ぐらいの設定に落ち着きそうだが・・・。

さて、そんなユイと母親であるが、今週のラスト、突拍子もない行動を見せる。

ユイの兄から逃げるため(?)、何と一人暮らしのハヤトのアパートに・・・。

ケンジが久しぶりにハヤトのアパートを訪問したところ・・・、ドアを開けて出てきたのは・・・“熟女”ユイの母親であった。

ハヤト 熟女マニア!!

ケンジの表情に戦慄が走る。

・・・、このクローバーという漫画、やはり“進化”が止まらない。

それは上記の「作画技術」だけではない、ストーリーテラーとしての「漫画構成力」が両輪となって“進化”を続けているのがスゴイ。

平たく言えば、漫画として非常に面白い。

それは「作画技術」の短期間での飛躍的な実地訓練的レベルアップだけではなく、この“小説”でもなく“戯曲”でもなく“詩歌”でもなく、単純に“漫画”としてストーリーが面白くレベルアップしていることが大きい。

今週の第76話においては前半から中段まで、再婚相手の連れ子の暴力に悩むユイと母親の姿が、悲劇的に描かれていたのだが、最後は一転して、ハヤトの家にユイの母親が転がり込むという意外性たっぷりのオチ、そこにケンジが来訪して“熟女マニア”というキーワードを際立たせた演出・・・それらの流れは、週刊連載の20ページとしては非常に高い完成度にあると言っていいだろう。

次号、ユイの母親がどういった「年下キラーっぷり」を見せるのか、今から楽しみで仕方がない。

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