週刊少年チャンピオンを読み始めた理由はいくつかあるが、その中の大きな理由が、水島新司先生が当時、連載していた「おはようKジロー」が読みたいという理由であった。
「おはようKジロー」は単行本もすべて集め、今でも実家の本棚にズラリと並んでいる。
そして、「おはようKジロー」連載終了後、始まったのが「ドカベン・プロ野球編」である。
この連載開始は、新聞、雑誌などのメディアに大きくと取り上げられ、連載当初は大きなムーブメントを起こした。
そして、今、水島先生は「ドカベン・スーパースターズ編」をチャンピオンに連載中である。
このブログにおいて、水島先生のことを取り上げたのは「画業50周年号」の時のみである。
今、自分の中で、非常に矛盾した考えが交差している。
水島先生は大好きだし、黄金期も苦境期も一貫して、チャンピオンの屋台骨を支えてきたことは尊敬したい。
水島先生のタッチ、画面構成も俺は好きだ。
だからこそ、水島先生には、今、描きたいことを、そのまま思いっきり描いて欲しい。
プロの実在選手を、これだけ実名で、キャラクターそのまま使えることは水島先生の特権なのだから。
毎週、水島先生の作品が、週刊ペースで読めることは、自分にとって、中学時代から続く「習慣」とも言える。
その、反面、どうしても捨てられない気持ちがある。
それは、いくらなんでも、今のドカベンはつまらない、内容があってないようなものではないか、ストーリーよりもその場だけの発想、そして山田の超人性のみに集約される結末があまりにも多すぎないか、という疑問、不満の気持ちだ。
水島先生は偉大すぎる存在だし、その知名度、実績、実力、まさしく漫画界トップだと思う。
でも、思う。
今のドカベンは、つまらない・・・と。
俺が読みたい、水島野球漫画とは・・・。
「おはようKジロー」のような成長物語、勝負の駆け引きの面白さ、野球を通じたドラマティックな戦い、頭脳戦、心理戦、そして魅力的なキャラクターが織り成す成功と感動のストーリー。
それは、あくまでも俺個人の意見であって、黄金期のドカベンをリアルタイムで体験したファンにとっては、今のドカベンもありなのかもしれない。
年齢、キャリア、実力・・・水島先生には好きな作品を描いて欲しいという気持ち。
今の水島作品にまったく心ワクワクしない気持ち。
それらが、いわば矛盾した気持ちとなって、今のチャンピオンを毎週を読んでいる。
きっと、水島先生は山田太郎や岩鬼正美が、誰よりも好きなのだろうと思う。
だからこそ、この二人の超人性が、ありとあらゆる場面の結末になることが多々あるのだろう。
けれど、それを、退屈にしか感じない自分がいる。
チャンピオンの看板作品だからこそ、その強い気持ちが、最近、より一層、高まりつつあるのかもしれない。

